こどもにきかせたいこころのはなし

だれでもよめる、こころのおはなし

きみのせかいはかえられる

心の持ち方で世界は変わる

物事は心が主体で、心がもとになって生み出される。汚れた心で話したり行動すれば、苦しみがついて回る。

 

 

ひとは

なにかをするとき、まず

こころのなかでいろいろなことをかんがえる

 

たとえば

 

あさ、おきるとき

もっとねていたいとかんがえる

 

だいこうぶつをたべるとき

おいしそうだとかんがえる

 

ケガしたひとをみたとき

だいじょうぶかなとかんがえる

 

 

こころのなかにうかんだことは

こうどうにつながっていく

 

こうどうをするかしないかではなく

どのようにこうどうするか

につながっていく

 

 

ふたごのうさぎのおはなしを

みてみよう

 

 

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あるところに

うさぎのきょうだいがいました

 

おんなじかおの

おんなじもようの

ふたごのうさぎです

 

ふたごのうさぎは

きょうもたくさんあそびました

 

おえかきをしたり

トランプをしたり

ゲームをしたり

わなげをしたり

 

ふたごのうさぎはたくさんあそんで

おなかぺっこぺこ

おへやはたくさんのおもちゃで

ごっちゃごちゃ

 

ばんごはんのしたくをおえた

おかあさんうさぎは

ふたごにむかってこういいました

「ごはんは、おへやのかたづけをしたあとよ」

 

おにいちゃんうさぎはおもいました

「めんどくさいな、やりたくないな」

 

おとうとうさぎはおもいました

「なんびょうでおへやをぴかぴかにできるかな」

 

おへやのかたづけをする

ふたごのうさぎ

 

おんなじかおの

おんなじもようの

ふたごのうさぎです

 

2ひきのうさぎは

どんなようすで

かたづけをしてるでしょうか

 

すこし

おもいうかべてみてください

 

きっと

おにいちゃんうさぎは

ためいきをつきながら

だらだら、のそのそ

 

きっと

おとうとうさぎは

うんどうかいみたいに

わくわく、どきどき

 

おへやがきれいになったころ

またおかあさんうさぎがやってきました

 

「おかたづけできたわね、

 さあ、ごはんにしましょう」

 

おにいちゃんうさぎはおもいました

「こんなにがんばったのに、

おかあさんはほめてもくれないのか、ちぇっ」

 

おとうとうさぎはおもいました

「ばんごはんはなんだろう!たのしみ!」

 

おんなじかおの

おんなじもようの

ふたごのうさぎは

 

おんなじあそびをして

おんなじへやをかたづけて

おんなじばんごはんをたべました

 

よるもふけて

おふとんのなかでつぶやきます

「ああ、きょうもすてきないちにちだった」

 

ふたごのうさぎの

どちらのことばにきこえますか?

 

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このせかいには

きみがきめられないことも

きみがかえられないことも

たくさんあるけれど

 

きみのこころは

じゆうにきめられる

じゆうにかえられる

 

きみのこころがどうあるかで

きみのせかいは

さいこうにも

さいていにもできるんだ

 

こころがよごれていたら

よごれたかんがえがうかんでくる

 

よごれたかんがえで

はなしたり

こうどうしたりすると

 

かならず

くるしみが

あとをついてくるんだ

 

じぶんのこころが

よごれているかもと

かんじたら

 

「ありがとう」を

さがしてみよう

 

ありがとうということばには

「そこに"ある"ことが"むずかしい"」

といういみがある

 

そこにあることは

あたりまえではない

 

すべてのことが

そうおもえるような

ひとになろう

 

すると

きみのせかいは

かんたんに

かわっていくんだ